アジア最貧国、バングラデシュ
一時帰国中、よく買い物をする。
店員さんとの会話の中で
「海外在住です。」
って言うと、
「えー!カッコ良いですね!」
って言われる。
でもねー。
私は知ってるよ。
「バングラデシュ🇧🇩って国なんですけどね。」
って言うと、話題変えるよね。
その度に私は反省するんだ。
「あ”ー!!バングラデシュの魅力が全然伝わってねぇ!!くそー!!」
って。
(バングラデシュの”魅力”を伝えるメディア、設立準備中です。乞うご期待。)
(前置き宣伝)
アジア最貧国で生活するということ
バングラデシュでの生活は、毎日本当に面白い。
サバイバルであり、刺激的である。
日本では経験出来ないようなことを毎日経験出来ている。
お陰様で心も体もタフになる。
ところで。
バングラデシュを始め、後進国と言われる国々で生活している方達、もしくは行ったことある方達に、お聴きしたいことがある。
アノことについて。
物乞い、どう対応してますか?
毎日、出会う。
沢山、出会う。
顔見知りで、挨拶し合う仲の奴だっている。
バングラデシュ国内でいったら、もう何千何万人っているかも知れない。
そんな彼らに対して、どうやって対応してますか?
何となくルールにしていること
何千人、何万人っている物乞いさん達に対して。
私の中で、何となくルールにしていることがある。
それは、
「私の心に響いたら、対応する。」
物乞いさんにも、色んな種類があるみたい。
ただひたすら人を追いかけ回して、お金をせびる人。
路上でパフォーマンスをして、その報酬をもらう人。
(どこかから仕入れてきた)モノを売る人。
色々いる。
私は、彼らが私の心を動かしたら、対応する。
ただ追いかけ回すだけの人に対しては、ガン無視する(だって、ただ追いかけ回して相手に恐怖を与えることでお金を得られるなんて思われたら、困るでしょ。僭越ながら教育だとも思ってるし、相手が子供の物乞いだったら尚更。私のあとで同じ思いをする人を少しでも減らしたいって思いもある)。
路上パフォーマンス型の人に対しては、パフォーマンスによる(往々にして、カラオケとか楽器とか音楽系が多いけど、その音楽が私の心に響いたらお金を払う。お涙頂戴の下手ックソなものはガン無視する。だってその技術がイケてるなんて思われたら、困るでしょ)。
モノを売る人に対しては、セールスの仕方が良かったり、自分に必要なものを売っていたりしたら、購入する。要らないものは、要らない。
要は、”物乞い”だからって、容赦しませんよ、ってことです。
あの作品、覚えてますか?
ちょっと話し逸れるけど、『スラムドッグ ミリオネア』って作品、覚えてますか?
クイズに1つずつ答えていって、賞金を獲得するって番組、の、映画バージョン。
主人公の男の子はインドのスラムで生まれ育った。色んな酷い仕打ちを受けながら、辛い日々を送りながら、そして恋愛しながら。
そんな彼がクイズに答えていく。
クイズの答えのヒントは、実は彼が生活してきたスラムの生活の中に散りばめられていた。
そのヒントをたどっていって、彼はミリオネアになっていく(!?)、というハナシ。
回想シーンの中で、スラムでの生活がどんなに酷いものかっていうのも、見せられる。
そして、あるシーンの中で、健常者が物乞いになる瞬間がある。
具体的には是非本編を観て頂きたいんだけど、ちょっと言葉を選ばず表現すると…
健常者の男の子が眼球を焼かれて盲目にさせられて、それから道端で下手くそな楽器を演奏してお涙頂戴の物乞いとして生活していく、ってはなし。
眼球を焼いたのは、子供物乞いのブローカー。
本当に酷いハナシだけど、実際にこういうことって、ある。
この賞がアカデミー賞を受賞したのは、本当に驚いた。世界はその事実をどう見たのか。
そしてそして。
生まれながらの物乞いもいれば、後天的人為的な障害によって物乞いにさせられる人もいる。
ちょっと受け入れがたいけど、そういう現実が私の目の前で日常的に広がっているんだ。
受け入れがたいんだよ。受け入れがたいんだけど、事実。
(ちょっといやだいぶハナシが暗くなってしまったので、インド映画お決まりのダンスダンスダンスも載せておきます👏💃🕺)
また全編見直したくなった。
正解はないと思う
何で私が何となくルールを定めたかっていうと、
そこには”正解”ってナイと思うから。
毎日物乞いさん達に会うから。
会う度に色々考えちゃって、ちょっとしんどかったから。
だから、ある程度自分の中でルールを決めて、それに沿って動こうと思った。
ただそれだけ。
そしてこの一連の禍のせいで、明らかに物乞いさんの数が増えた。
物乞いさんに遭遇したとき、どうしてますか。
自分も相手も傷つけない良い方法がある方、教えて下さい。